にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

今年私が読んだ本(主に発達障害関係)で1年を振り返る

この1年は子どもに発達障害の診断がおり、「発達障害」とはなんぞや?と図書館で本を借りることや本を買うことが増えました。

また、いわゆる発達障害関連本だけではなく、これまで持っていた育児本も読み直しをし、自身の育児を見直すこともありました。
今年はこれらの本について思い出すことで、1年を振り返ることができそうです。
今回は、その中でもブログを読んで下さる方(特に子どもの発達障害について初めて調べようとしている方)にお勧めの本をご紹介したいと思います。
 

 

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』

診断がおりたばかりの頃は、「子どものために何かしなきゃ」という思いでいっぱいでした。

子どものために何をすれば良いのかと考えた時に、まずたどり着いたのがこの本です。

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)

 

療育法の一つであるABA(応用行動分析)を利用した子育て術は可愛らしいイラストを用いてわかりやすく説明されており、自分にもできるかもしれない!と思わせるものです。

特に娘の診断を聞いたばかりの頃は、不安ばかりが大きく、どうすれば子どもの成長に繋がるのか?ということばかりに目が向いていたこともあり、この本を読むことで今すべきことが頭の中で整理され、前に進む力を得ることができました。

主に幼児対象の本です。

ninono0412.hatenablog.com

 

ADHDアスペルガー症候群 子育て実践対策集』

この本もいわゆる発達障害児の育児本ですが、乱暴な言い方をすると、発達障害児の子育てにつまづきを感じている人向けの本です。
「こじれた子どものとの関係を元に戻そう」という章があり、育児が上手くいくための方法について具体的に書かれています。
これもイラストや図が多用されており非常にわかりやすい。
私は「子どもを褒める」ことが難しいと思った時、大変参考になりました。
今では、自分の過去の「子どもを褒める」という行為への戸惑いが懐かしく感じます。
幼児から学童までが対象の本です。
ADHD・アスペルガー症候群 子育て実践対策集 (セレクトBOOKS―育ちあう子育ての本)

ADHD・アスペルガー症候群 子育て実践対策集 (セレクトBOOKS―育ちあう子育ての本)

 

 

 

『でこぼこした発達の子どもたち』

長女は体が「くねくね」していて、椅子に座る姿勢がだらしなく、不自然でどうしてこうなるのかと以前から不思議に思っていました。

今年の6月頃から作業療法受けるようになり、担当の作業療法士から「筋緊張が弱く姿勢が保持できない」「どこが自分の体の真ん中なのか感じにくい」ということを指摘され、ようやく「くねくね」している理由がわかりました。

 この本から長女の姿勢の問題が「感覚統合障害」に関わることを知りました。

発達障害児への支援は精神的な問題だけではなく、「感覚過敏」「疲れやすい」等の身体的な問題へのアプローチも大切です。

私も娘が過ごしやすい生活環境を整えることができるよう、娘の「感覚統合障害」に配慮するよう気をつけています。

ninono0412.hatenablog.com

 

 『医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』

夫と私の感覚が大きく違うことに、日頃イライラすることが頻発していたのですが、この本を読んでその理由がわかり、目が覚める思いをしました。

認知特性の違いから、人それぞれ物の見え方、聞こえ方等が大きく異なり、それが個々の得意なことや、苦手なことに繋がることをこの本で学びました。

子どもの認知特性を知ることで子育てや教育にも役立てることができそうです。

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)

 

 

ninono0412.hatenablog.com

 こちらの本は子どもの認知特性を活かした教育等について書かれた本です。

頭のいい子は、3歳からの「遊び」で決まる!

頭のいい子は、3歳からの「遊び」で決まる!

 

 

 『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全』

従来、子どもに何かを伝えたい時、私の話し方は子どもの気持ちを尊重せず、一方的な物言いであることが多かったように思います。

子どもは、聴いてくれている、わかってくれていると感じたときに初めて、あなたの気持ちを考えることができるようになるのです。 

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全

 

 いくらこの本がこう書いていても、うちの子どもには通用しないだろう。と初めは思っていましたが、この本の書いてある通りに実践してみると、子どもが自分の素直な気持ちを話してくれることに驚きました。

発達障害児に限らず、全てのタイプ、幼児から学童のお子さんが対象の本です。

ninono0412.hatenablog.com

 

 

発達障害の子の「イライラ」コントロール術』

 長女が、保育園で「ちょっとしたことでお友達を叩く」ことが問題になったことがありました。

そのため、長女の「イライラ」対策に参考にしたのがこの本です。

イラストが多用されており、事例からの説明が多く理解しやすいです。

長女が単に乱暴な子ではなく、障害特性ゆえのことであったり、長女なりの理由があること、そして長女のイライラを治める方法について、わかりやすく保育士さんに伝えるために大変参考になりました。

幼児期から中学生くらいまでが対象の本です。

発達障害の子の「イライラ」コントロール術 (健康ライブラリー)

発達障害の子の「イライラ」コントロール術 (健康ライブラリー)

 

 

ninono0412.hatenablog.com

 

『子どもへのまなざし』 

しばらく読んでおらず、久しぶりに読み返すと育児に大切なことが沢山書かれていたことを思い出し、なんて勿体ないことをしてしまったのかと残念な気持ちになりました。

子どもの人格の基礎づくり・自尊心が高く自律性を持つ子どもを育てるために、とても大切なことが書かれています。

著者の佐々木正美先生は児童精神科医で、発達障害にも詳しいです。

今後も「子どもにとって母親の存在とは何なのか」を忘れぬよう繰り返し読もうと思います。

子どもが乳児期の頃に読むのがベストですが、全てのタイプ・年齢のお子さんが対象です。

子どもへのまなざし

子どもへのまなざし

 

 

ヨシタケシンスケさんの本

絵本はどれがお勧めときかれたら、迷わずヨシタケシンスケさんの本を紹介します。

絵本を著者買いしたことは、今まで一度もなかったのですが、ヨシタケシンスケさんの本に関しては、1冊読んでとてもはまり、続けて2冊購入しました。

子どもならではのユニークな考えや想像の描かれ方に何度も大笑いし、子ども心を宝物のように感じました。

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もう ぬげない

もう ぬげない

 

 

おわりに 

今後も子どもたちは心身ともにどんどん成長します。

その成長に伴いこれまでには起きなかった別の問題が浮上することでしょう。

その度にまた、私は問題の核心に近づこうと新しい本を読むことになると思います。

来年は、どんな本を読むことになるのやら。