読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

百ゼロ思考から起こる問題~家庭編

現在小学1年生の長女は通常級で過ごしており、学習にもついていけているのですが、「百ゼロ思考」の持主であることから、これが原因で学校生活や習い事に支障をきたすことがしばしばあります。

*「百ゼロ思考」〜両極思考、ゼロ百思考ともいうようです。 

「百ゼロ思考」に陥ると物事の見方が狭くなり極端な思考にはしりがちで、中庸的な、曖昧な考え方、一旦保留にするといった言動をとることが難しくなります。

 先日も長女の「百ゼロ思考」からひと騒動が起きました。

 

全部の学習用具を一日で持っていきたい!!

新学期明けの出来事です。

学校のプリントには始業式から1週間の間に道具箱、ピアニカ等、通常学校に常備する学習用具を家庭から学校に運ぶよう書いてありました。

ところが、長女は始業式の次の日、家庭から学校に運ぶ必要のある全ての学習用具を持っていこうとしたのです。

 

ランドセルはびっしりで相当の重さがあるうえに、両手に荷物を抱える状態。

これを徒歩で運ぶにはとても危険なので、分けて明日に運べば良いと話しましたが全く聞き入れません。

長女曰く「昨日先生が明日から普通通りの学校になると言ったから全部必要だ!」と言うのです。

 

この先生の発言から「全ての学習用具が明日から必要になる」と解釈するのは長女の間違った思い込みです。

しかし、視野が狭くなり、ピンポイントでしか物事を考えられないうえに、先生の話したことは絶対だと信じ込んでいますから、いくら「プリントに「1週間のうちに持ってくれば良い」と書いてある」とプリントを指し示して説明しても聞く耳持たず、絶対に必要だと泣き叫ぶのです。

「学習用具を全て持っていかなければ、学校に行ってはいけない」という百ゼロ思考に陥っているため、絶望的な気持ちになったのでしょう。

f:id:ninono0412:20170213094439p:plain

 

そこで、長女にこう話しました。

「持っていきたい気持ちはわかったけれども、家から学校までは遠いので、荷物が重すぎて、行く途中で疲れてしまうし、転んだ時に手をつけなくて危ない。だから全て持っていけないことは先生も絶対にわかってくれる。先生がわかってくれるかどうか心配なら、お母さんが連絡帳にこのことを書いてあげる。」

これで長女はしぶしぶ納得し、登校しました。

忘れ物をしても理由があることを親から連絡帳で先生に説明すれば、怒られないだろうと安心したようです。

連絡帳には、長女が学習用具を一日で持っていく必要があると勘違いしているようなので、そうする必要がないことを説明して欲しいということ、長女には全部持っていくことは安全面から出来ないと説得したことを書いておきました。

 

(長女にとって遅刻は「あってはならない行為であり、遅刻なんてすれば学校に入れない」と、ここでも百ゼロ思考が働いているため、学習用具の件でパニックになりつつも時間通りに登校はできました。)

 

例えば、長女の希望通り学習用具を全て持たせ、私が車で学校に送るという方法を取ることもできました。実際、登校できないほどパニックに陥っていれば、そうしたかもしれません。

けれども、「一日で全ての学習用具を持っていかなければならない」という長女の思い込みは間違いだと自身の経験から学んで欲しかったため、一旦長女に安心してもらう方法をとったのです。そして、連絡帳を介して先生に事情をわかってもらい、先生から長女の思い込みは正しくないと説明して貰おうと考えていました。

先生の言うことは絶対だと長女が信じているからこそ、この方法に効果があるとふんだのです。

 

「大丈夫だった」という経験

放課後、長女が帰宅すると早速「今日はどうだった~。」と尋ねました。

長女はすぐに何のことかわかったようで罰が悪そうに「何でもなかったよ…」と言いました。

私「全部持っていかなくても大丈夫だったしょ?」

長女「うん。大丈夫って先生言ってた…」

 

私の目論みは計算通りにいったようで、先生から長女に「今日までに学習用具を全部揃える必要はないよ」と説明してもらえたようでした。

 

このように、百ゼロ思考に陥りがちな長女には「ゼロ思考に振り切り絶望的な気持ちになったけれども、実際は心配することはなかった」という経験を積み重ね、視野を広く持つこと、そして「何とかなる」という棚上げ的な考え方を学んで欲しいと思っています。

 

特別な方法をとることで納得してもらう

ただ、日常的にこの百ゼロ思考に上手く対応することは難しいことも多く、まともに付き合っているとこちらも疲弊します。

そして、長女の考える「100」を満たすことは現実的にできないし、教育上よろしくないことがあります。

そういった場合に、できるだけ長女の絶望的な気持ちに理解を示しつつ、「じゃあ(普段はしないことだけど)こんな方法はどうだろう?」と特別な方法(普段はあまり取らない方法)を提案すると、ある程度納得して貰えることがあります。

 

しかし、こういった100ゼロ思考は習い事など家庭外でも起こるため、そういった時にどのように対応したのかを次回に書きたいと思います。