小学1年生からのプログラミング教室〜テックキッズキャンプ
今年4月に文部科学省が小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表したことから、全国各地で小学生対象の民間プログラミング教室が増えているようです。
プログラミングって結局、何歳から何を学べばいい? | 日経DUAL
目次
長女は、視覚認知能力が高く、ルールや手順にそって物事を進めることに理解力と、集中力を発揮しやすい性質を持っています(その一方で聴覚情報からのそれは視覚認知能力と比較するとかなり劣るけれども)。
であれば「パソコンでのゲーム開発」に興味を持つだろうと、手始めに夏休みにNHK放送の子供向けプログラミング番組を長女に見せたところ随分楽しんでいたようです。
そうであればと、長女を「パソコンでゲーム作るの習ってみる?」とプログラミング教室に誘ってみました。すると長女は「行く行く!」と相当乗り気!?
その一方で長女は初めてのところ、初対面の人がとても苦手。長女には「参加者に知っている人が誰もいない」ことを強調して説明しました。
普段だったら、これだけで「やっぱり行かない…」となるところ、珍しく「大丈夫!行きたい!」と言う長女。
こんなことは初めてだったので、これはやらせてみようと参加申込をしました。
Tech Kids CAMP
私たちの居住地は地方都市で小学1年生から参加できるプログラミング教室は限られています。
それがたまたま東京を拠点とする大手の子供向けプログラミング教室(3日間開催)が地元で行われ、長女はこれに参加しました。
ワークショップ当日、対象学年が小学1年~6年生まであるところ、小学1年生で女子の参加者は長女しかおらず、殆どの参加者が小学3年から6年生の男子…。
緊張が強い長女がこの状況で頑張れるだろうかと心配に。
マインクラフトプログラミング開発コースの選択者が多かったようで、そうなると男子が多くなるのかな?
一方の長女が申し込んだのは「スクラッチゲーム開発コース」
【コース概要】
Scratch(スクラッチ)という米国マサチューセッツ工科大学で開発された学習用プログラミング言語を用いてゲームの開発をします。
命令ブロックを繋げるだけで簡単に開発ができるため、初心者でも楽しくプログラミングの基礎を学ぶことができます。
25名程度の参加者が4つの班に分けられ、班ごとに1人のメンター(指導者)がつきます。
長女の班は4人と少人数で、なおかつ若くて優しい女性メンターが担当だったので、長女も早くに班に馴染んだようです。
教室が始まる前に長女のメンターと教室の責任者には長女が「恥ずかしがりやで人見知り」だと説明したので多少配慮もして貰えたのかも。
活動中(10時〜16時まで)、休憩またはレクリエーション以外は自分専用のパソコンでひたすらゲーム開発を行います。
そして最終日には参加者各自による自分の開発したゲームについてのプレゼンテーションが行われました。
長女も無事発表することができましたよ。長女はユニコーンがコウモリを避けながら、ハートを獲得していくゲームを開発しました。
★長女のレジュメ
長女の頑張りもあると思いますが、メンターが終始丁寧なサポートをしてくれたたため、長女も自分の作品を発表する自信を持てたのだと思います。
★プログラミング教室でもらったテキスト
プログラミング教室での成果
①長女は普段、その日の出来事を自ら話すことはあまりありません。
その長女が!
ワークショップ後「楽しかった~」と満足気な様子を何度も見せました。
これまでに無いほど充実した時間を過ごせたのでしょう。
長女が初めての環境で知らない人たちと楽しい時間を3日間も過ごせるなんて大きな進歩です。
②ワークショップの期間中は夜自宅でUSBメモリに保存した開発途中のゲームで1~2時間遊んでいました。
従来一つのことに関心を持って長時間取り組むことが滅多にない長女。
「プログラミング」とは相性が良かったようです。
長女が関心を持つことは何か?強みにできるものは何か?と探索していましたが、ひとつ見つけられたかもしれません。
③一番心配だった長女の「新しい人間関係・環境」への緊張・不安感。
夢中になってできることがある時は緊張・不安感も少なくなることがわかりました。
④長女は知らない人の前で話すことが苦手なので、長女が発表会で発表できないのではと心配していましたが、それは杞憂に終わりました。
大きな緊張は抱えていたと思いますが、メンターにサポートして貰いながらも、マイクを使って自分の作品を発表することができました。
この経験は長女の成長と自信に繋がったと思います。
自宅で簡単にできるプログラミング学習
1 テキスト
Scratch(スクラッチ〜子ども向けのソフトウェアを作るためのソフトウェア)を「親子で楽しみながら、考える力、つくる力、伝える力を育もう!」がコンセプトのプログラミング学習書。1年生の長女にはちょっと難しいようですが、親子で一緒に学習するにはぴったりです。
パズルゲーム感覚で遊ぶことが出来る子ども向けのアプリ。
ゲームで遊びながらプログラミングの基礎を学ぶことができます。これで無料とは思えないほど色んなゲームができますが、2016年11月2日より有料となるようです。
ポッキーやビスコで有名なグリコが提供するプログラミングの基礎的な考え方を身につけることができるアプリ(小学校低学年対象)。
画面が見やすく説明が丁寧なのでプログラミングが初めての場合でも、手軽に取り組みやすい内容です。
3 無料ビジュアルプログラミングサイト
他にも無料プログラミングサイトはいろいろあるので、自分にあったサイトを見つけ気軽に自宅でプログラミングを楽しむことができます。
これからのプログラミング教育
プログラミング教育の効果として、論理的思考力、想像力、自己解決能力等が育成されると言われています。
これからますます情報技術が発展していく中で「プログラミング」は身につけるべき教養のひとつとなっていくのでしょう。
けれども「プログラミング教育」の義務教育化については、文科省もまだまだ試行錯誤するだろうし、義務教育化にあたって指導する人材やその授業時間はどうするの?という疑問も残ります。
そのため今のところ長女には「教育」というよりは
「パソコンひとつでモノ作りを楽しめること」「自分の頭で思い描くことがパソコンの中で実行できる楽しさ」「パソコンの基本的な使い方」を知って欲しい。
このように考えています。
思考力を奪うようなゲームをしているよりは、プログラミングの基礎的考え方を身につけることができるゲームをしてもらった方が私も安心できますしね。