にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件〜裁判傍聴記

先日、裁判傍聴(札幌地方裁判所裁判員裁判)に行きました。

とても不幸な殺人事件です。自閉症の娘と無理心中をはかった被告人(母親)及び被害者のことを考えて欲しいと思い本記事としました。

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夫が子どもをきつく叱る時、妻はどうフォローしたら良いのか?自他境界の問題から考えてみた。

発達が気になる子どもの親向けポータルサイト「LITALICO(りたりこ)発達ナビ」のQ&A。

大変勉強になる話題が多く取り上げられており、折に触れて興味深く拝読しています。

中でも大変気になる質問があったのでご紹介します。

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「好きなこと」をやめることができない子どもたち〜タイマーを利用する方法と言葉がけの工夫

自分の思ったとおりにやりたい、好きなことを続けたいという「こだわり」は、発達障害の子どもにはよく見られる特性だと思います。

かといって、発達障害の子どもが全て「こだわり」が強いという訳でもありませんし、こだわる対象は子どもによって異なります。

 

娘たちは特定の物や行動に関する強い「こだわり」はありません。

物に対する執着心も少ない。

けれども、「好きなこと」を途中でやめることは非常に難しい

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発達凸凹が大きい「普通の人」の育児〜私たち夫婦の場合

私は、診断はつかないものの、自閉症スペクトラム症(ASD)の傾向があるようです。

けれども、一応「普通の人」というカテゴリの中で生息しています。

夫も、素人目には不注意型のADHD発達障害特性(以下「特性」といいます。)があるように見えますが、同じく「普通の人」というカテゴリの中で生息しています。

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子どもが言うことをきかない!でも、それは「子どもを待てない」大人の課題?

Twitterでフォローさせて頂いているダイス先生とまうどんさんの素晴らしいコラボブログが先日アップされました。

このマンガブログには育児中の全ての方に読んで頂きたい内容がギュッと詰め込められています。
その中でも、私が深く内省した言葉がこれ。
「子どもの聞き分けがない」
「子どもの気持ちの切り替えが苦手」
というのは、大人が
「子どもに伝わるぐらい丁寧に伝えられていない」
「子どもが気持ちを切り替えるまで待てない」
 という風に大人側の課題としても考えられます。

わがまま?聞き分けがない?大人が子どもに「寄り添う」ということ | マンガ蒲田家★定型外家族

きょうだい喧嘩〜親は裁判官になる必要はない。大切なのは子どもの気持ちを尊重すること。

近頃、年少次女の言葉の発達に伴い、年長長女と次女のきょうだい喧嘩が激しくなりました。

些細なことから喧嘩になり、時には互いに叩く等手が出ることも多い。

きょうだい喧嘩も人間関係を学ぶ良い機会だろうとできるだけ関わらないようにしていますが、必ずどちらかが相手の非を私に訴え、ジャッジを求めてくるのです。

叩く等の行為がひどければ、それを注意するのですが、トータルには「どっちもどっち」であることも多い。

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愛着障害?娘の愛着パターンと養育態度の関係。そして、私の育ちを克服するためのある方法。

以前より、定期的に通う大学の発達心理相談室の教授から、長女の特性は発達特性というよりは愛着の問題だと指摘されていました。

はっきりとは言いませんが、長女の自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断も教授は懐疑的なようです。

けれども、長女の特性を愛着の問題として扱う教授からアドバイスされることは、特に児童デイサービス等の支援者やいわゆる発達障害の本に書かれていることと大きな違いはなく、特に気にとめていませんでした。

ところが、愛着の問題について、真剣に向き合わざる得ないことが起こりました。

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「今日どうだった?」と聞かれ困る人は、それが「コミュニケーション」だと気づいていない!?

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

今年もぼちぼちブログを更新していきたいと思います。

 

最近ツイッターでふと目についたツイがありました。

https://twitter.com/azako0310/status/683630335414816769

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今年私が読んだ本(主に発達障害関係)で1年を振り返る

この1年は子どもに発達障害の診断がおり、「発達障害」とはなんぞや?と図書館で本を借りることや本を買うことが増えました。

また、いわゆる発達障害関連本だけではなく、これまで持っていた育児本も読み直しをし、自身の育児を見直すこともありました。
今年はこれらの本について思い出すことで、1年を振り返ることができそうです。
今回は、その中でもブログを読んで下さる方(特に子どもの発達障害について初めて調べようとしている方)にお勧めの本をご紹介したいと思います。