にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

軽度発達障害児をもつ親の障害受容

「障害受容」について考えさせられた出来事についてお話します。

ショッピングセンターへ出かけた際、長女がアンパンマンのショッピングカートをみつけ、嬉々としてとして乗り込みました(長女はASD(自閉症スペクトラム)の診断が出ています)。

↓ショッピングカート(参考:イオンモール鹿児島公式ホームページより)

f:id:ninono0412:20151005165231p:plain

続きを読む

『発達障害と呼ばないで』〜"障害"ではなく"非定型発達"

本来、子どもの発達や成長というものは、一様なものではない。定型的と考えられている発達が絶対の基準というわけではない。

各人の発達プロセスは、それぞれの違いがあって当然であるし、一般に考えられている以上に、発達の仕方というものは個人差がある。

男の子と女の子という性差によっても 、発達の仕方はかなり違ったものになってくるし、その子のもって生まれた遺伝的形質によっても、異なるタイプの発達の仕方をする。

ところが、発達障害という考え方が行き過ぎると、平均的な、いわゆる定型発達が、本来期待される健常な発達であり、そうでない発達の仕方は、発達に問題の生じた”障害”であるという見方になってしまいかねない。

(『発達障害と呼ばないで』5〜6頁)

続きを読む

子育ての基本は子どもを甘やかすこと。

次女に、そして長女に発達凸凹があることがわかってから約1年。

この1年は、発達障害について学習するために本を読み、そして専門家と繋がりを求めと、いろいろ情報収集しているうちに瞬く間に時は過ぎ、疲れを感じる暇もありませんでした。

ninono0412.hatenablog.com

続きを読む

アナログゲームでコミュニケーション療育〜ねことねずみの大レース

長女は、コミュニケーションスキルに乏しく、自分の気持ちを相手に伝えることも、他人の気持ちを想像することも不得手です。

さらに、感情のコントロールも難しく、見通しがつかなかったり、自分の思うとおりにならないと、不安や怒りを感じやすく、トラブルが頻発します。

それでも、長女はお友達と遊ぶのは大好き。

常に人との関わりは求めている。

そんな長女に家庭で気軽にできるコミュニケーショントレーニングはないかと探していたところ、「アナログゲームを用いたコミュニケーション療育」を紹介しているブログを見つけました。

続きを読む

子どもの「指しゃぶり」の原因を考える

現在、年長の長女は「指しゃぶり」を日常的にしています。

寝る時、待ち時間で手持ちぶさたな時等、基本的に行動がとまっている時に「指しゃぶり」をしていることが多い。

なんとか、止めさせたいと思い、以前苦味がするマニキュアを購入し、長女の指に塗りました。

マヴァラ バイターストップ/10ml

マヴァラ バイターストップ/10ml

 
続きを読む

子どもに謝ることができない自分と自尊心の問題

定期的に通っている大学の発達心理相談室での出来事。

「子どもに対して失敗しちゃったな〜と感じるようなことをした時、子どもに謝っている?」
と教授に聞かれました。
日常生活で起きた些細な失敗について謝ることは度々あります。
その一方で、子どもの言動に腹を立て、感情が制御できなくなり、大きな声が出たり、つい手が出てしまった時(非常に良くない行為です)。
謝ることができません…。

発達障害児の出来ることと出来ないことの違いはわかりにくい

長女は、最近以前に比べ、イライラしているようです。

家庭でも、日常のちょっとしたこと(「ご飯食べるよ。」「今日は寒いからズボンをはいたら?」等)で、

「なんで!(怒)」「もう!(怒)」「はぁ!(ため息)」

と、万事この調子。

長女の苛立ちの原因を私が察する時もありますが、これが頻繁だと、一方的に怒りをぶつけられているようで良い気持ちはせず、こちらもストレスが溜まります。

以上のような長女の苛立ちについて、その原因を心理士等と一緒に考えてみました。

続きを読む

発達障害児の他害行為を防ぐために周囲ができること

近頃、長女は、保育園で「ちょっとしたことでお友達に手が出る(他害行為)」ため、なるべく保育士が近くにいるように配慮されているようです。

家でも、次女との喧嘩が多くなり、その度に叩いたり、つねったりするので、大きな喧嘩に発展しがちです。

本当は、お友達や次女と楽しく遊ぶことが大好きな長女。

けれども、他害行為で人間関係が拗れてしまっては元も子もありませんし、何より他害行為(暴力)はどんな場合でも許されない行為です。

続きを読む

「子どもの気持ちを受け入れる」前段階として、「子どもの気持ちに注目する」ということ

2週間に1度、姉妹二人を連れて、大学の臨床発達心理相談室へ通っています。

面談では主に、私が長女に対して日頃イライラしがちなところ、長女の健やかな成長を促すには、長女にどのような接し方をすれば良いか、担当教授からアドバイスを受けています。

*ちなみに担当教授は、認知心理学、臨床心理学、特別支援教育を専門に研究されており、研究テーマにASD(自閉症スペクトラム障害)、発達障害児を扱うことが多いようです。

続きを読む

子どもの認知特性を知る〜認知の優位性を理解し、子育て・学習に活かすには

前記事では私たち夫婦が行った認知特性テストから、

「お互いの物事を理解したり、表現する方法が異なるがゆえに、コミュニケーションを円滑にとれない場合がある」

ということについて考察しました。

認知特性→外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法

続きを読む