子どもに謝ることができない自分と自尊心の問題
定期的に通っている大学の発達心理相談室での出来事。
後になって
謝ることが出来る親と子の関係性
何故謝るべきなのか?
「親も失敗する」ということを、子どもへ伝えることによって、親子関係が、親側からの一方的な関係ではなくなる。例えば、あるグループ内において、それぞれが裁量性をもって活動した場合、それぞれの活動にずれが生じることもある。けれども、お互いの逸脱を認める余裕があれば、そのずれを修正しやすい。多少それぞれの活動内容がずれても、調整・修正ができるという感覚を持てば、そのグループの雰囲気が固くならない。これは、親子間でも同じ。何かうまくいかなくても「ごめんね」といえる関係があれば、親子間で問題があっても次があると思える→安心を得ることで気持ちが安定する。こういった親子間の関係性が、子どもの心の土台となる。
車のハンドルでも「あそび」の部分があれば、運転上安心なように、人間関係でも「ちょっとぶつかりあっても当事者の関係性は揺るがない」そんな部分があれば、安定した関係を築きやすいし、トラブルがあったとしても修復しやすい。
けれども、そんな「あそび」の部分が親子関係にあっていいのだろうか。
このように、私が半信半疑に思う理由は、私の自尊心の低さに関係があったようです。
自尊心が低いと謝ることができない
私は、自分自身の考えに基づき行動したことに間違いがあり、それを他人に指摘された時、謝罪が必要であれば、謝ることはできるけれども、非常に神経をすり減らします。
基本的自尊感情とは、「生まれてきてよかった」「自分に価値がある」「このままでいい」「自分は自分」と思える感情です。他者との比較ではなく、絶対的かつ無条件的で、根源的で永続性のある感情です。社会的自尊感情とは、「できることがある」「役に立つ」「価値がある」「人より優れている」と思える感情で、他者と比較して得られるもの。相対的、条件的、表面的で際限がなく、一過性の感情です。
おわりに
日頃、子どもとのコミュニケーションの方法について学んでいる本に書かれてあったことをご紹介します。
〜自分たちを、成長することも変わることもできる能力を持った人間だと考えることから始めましょう。
子どもたちと共に生活し、子どもを育てる過程というものは、骨が折れ、心身が疲れるものです。そして愛情と、思考力と、根気が要求されます。
自分の期待どおりにうまくいかないときは、子どもにも自分にも思いやりの心を持ちましょう。
子どもたちが1000回やり直しのチャンスが与えられる値うちがあると思うならば、その上にもう1回おまけです。
子どもと同じように、自分たちにも1000回のチャンスを与えましょう。そしてさらに、もう2回おまけを付けて。
『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全』きこ書房 より
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子どもにも自分にも、
たくさんのやり直しのチャンスを与えることができるのならば、
「謝る」ことは、「やり直し」のきっかけに繋がる大切な行為なのかもしれません。