にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

「反応的」な言動をとる発達障害児

いつのまにかブログの更新から遠ざかっていました。冬真っ盛りです。

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長女がインチュニブを使用するようになり、これまで一番悩んでいたことが改善された安堵感もあってか、療育は続けているものの、一時期「発達障害」について考えることが減っていました。

 

「特性」からくる日々のトラブルがなくなったという訳ではありませんが、長女も次女も成長と共に身辺自立し、そういう意味では楽になったので、特性にもとづく配慮を強く意識せずともやり過ごしていました。

 

ところが、そういう日々は長くは続かず、この2カ月間長女について苛立ちを感じることが増えてしまいました。

 

「反応的」な言動

長女には、全ての言動が「反応的」という特性があります

「反応的」という言葉は長女の特性について説明する言語療法士から初めて聞きました。

「反応的」とは、「主体的」の逆であり、主体性を発揮しようとしないで、起こったこと、さまざまなその人への刺激、問題、事件、出来事に対し、そのまま感情的に反応してしまうことです。その反応には、何の論理的、倫理的、ビジョン的判断も介在しません。ただ瞬間的・感情的に反応しているだけの状態であり、その反応に対して自己が責任を負う準備はできていません。

参照:

第一の習慣:主体性を発揮する【主体と反応】|7つの習慣 セルフ・スタディ|フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社

 

反応的な子は我が育つのが遅いという傾向があるそうです。

その場その場で深く考えず反応し、そのままその出来事を流してしまうため、「自分」というものが育ちにくく、行動が般化されにくい。

そのため、大切なことは「習慣化」する手助けが必要になります。

 

さらに長女の場合、目に見えないものについては「反応」しないので、言葉の裏の意味や、過去の出来事についてはその「反応」に全くもって影響しない。

長女にとっては、今目の前に見えているものが全てなのです。

 

当然、多くの人たちは、これまでの経験や過去の出来事を含めて物事を判断したうえでの言動をとりますから、長女とコミュニケーションをとりにくい状況が起こります。

そして、残念ながら私もその中の1人であるため、長女のわからなさにイライラしてしまうのです。

 

さすがに2年前であれば「まだ1年生だから特性もあるし、しょうがないだろう」と思えたことも、3年生になっても習慣化されないことがあると、唖然とする時もあります。

 

発達障害児だから当たり前」と言われればその通りです。

発達障害児の特性はころっと治るものではありませんし、成長のスピードもゆっくり目です。

 

けれども、毎日水やりをして、日光にあて、肥料をあたえと丁寧に育てても、育たない植物があれば、がっかりして気落ちするのは人間として当然の感情だと思います。

 

だからこそ、発達障害児の親は支援者と繋がって育児の難しさについて相談し、気持ちを整理することが大切だと思います。

 

反応的な子への愛情表現

今回言語療法士さんから、私に対してひとつリクエストがありました。

 

実は、私は愛情表現をするのもされるのも苦手という特性があります。

 

言語療法士は、以前長女が私に抱きついた時の私の反応が薄かったので、それを改善する必要があると考えたようです。

 

長女は、ただでさえ、「目の前にみえたものが全て」なので、私が自然に長女を抱き返さなければ、長女に対する愛情がないと判断しがちなので、長女が甘えてきた時は、積極的に反応してあげる必要があるとアドバイスされました。

 

けれども、長女自ら甘えてきた時だけ反応が必要なのであって、例えば、長女が求めて居ない時に、愛情表現しても効果が薄いとも言われました(猫みたい)。

 

支援者の存在はまだまだ必要

しばらく子育てがうまくいかない苛立ちを抱えていましたが、支援者に相談することでだいぶ整理ができました。

私は特に、結果がみえないことに不安をもってしまいがちなので、ネガティブな感情が増えたら支援者に相談することが必要です。

私にとって発達障害児育児は、自己対峙の連続であることがしんどいですしね。

 

そろそろ、次年度の療育の頻度や日程を調整する時期です。

昔は、4年生は療育を減らしていく時期だと漠然と考えていましたが、長女も相変わらず特性バリバリ(古い)ですし、私もアドバイザーを必要とする状態なので、次年度も今年度と同じ頻度で療育をお願いすることになりそうです。