にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

夫のコンサータ服薬効果と家族への影響

夫がコンサータの服薬を始め数カ月が経ちました。

幸い副作用がなく夫のQOL(生活の質)は大きくあがりました

 

コンサータの効果が効いている時は、特性から凹んでいる部分がカバーされるためか、夫は以前と比べ充実した時間を過ごしているようです。

 

また、このような夫の変化は私たち家族にも影響し、以前より家族で良い時間を過ごせるようになりました。

 

今回のブログでは、コンサータの服用の効果を夫目線と私目線から詳しく紹介したいと思います。

 

<目次>

ninono0412.hatenablog.com

 

夫本人が感じる薬の効果BEST3!!

それでは、どのように生活の質が向上したのか?本人の話をご紹介します。

 

第3位 やりたくないことを先延ばししなくなった

夫談

これまでは仕事でやりたくないことは全て先延ばしし、気分が向く仕事から取りかかっていた。

そのため、期限が迫ってから大慌てで先延ばしにした仕事を行うため、効率が悪く、結果仕事に時間がかかっていた。

それが、コンサータ服薬後は一切なくなり、先延ばしをやめると共に優先順位を考えて仕事に取り組むようになったため、1日平均2時間位仕事時間が減った。

 

第2位 人と話している時にトリップせずに話を聞けるようになった

夫談

服薬前は別のことが気になり出すと相手の話が耳に入らなくなりトリップしていた。その結果会話についていけなくなることが多かった。

そして、騒がしい場所や電話だと声の大きさに関わらず相手の声が聞き取りにくくなっていたところ服薬により改善され、相手の話がよく聞こえるようになった。

 

第1位 意味なく漫画やゲームをする時間が減り、有意義な時間の使い方ができるようになった

夫談

以前は暇な時間があればスマホで漫画やゲームをしていたけれど、今ではまったく興味がなくなった。

ただ、時間つぶしにしていただけだったんだと思う。

今は、料理をしたり、子どもと遊んだり、家族と団らんしたり、DIYにも興味が出てきたので以前と比べはるかに充実した生活を送れている。

 

自分の子ども時代(小学生〜高校生)はマンガだけに没頭する無為な日々を過ごしていたので本当に時間がもったいなかったと思う。

 

 

妻が感じる夫の変化BEST3!!

 次は、私目線での話になります。

 

第3位 活動的になり家の雑事や家族のお出かけに積極的になった

 夫は「やらなくても何とかなるけどやったら良いこと」に取り組むようになりました。

例えば、物置の片付けやDIY等です。

以前は片付けやDIYを行うスキルが全くないのでやらないのだと思っていたけれど、1番の原因は本人曰く「やる気が起きない」ということだったようです。

 

また、以前は家族で旅行したりキャンプに行くこともありましたが、行くまでが大変……。

計画も準備も夫が加わることはなく、関心もスキルも持たないので私が全て担っていましたが、今は積極的に手伝ってくれるようになりました。

 

第2位  キレなくなった

普段は概ね温厚な夫。

けれど、自分が理不尽な扱いをされている、納得がいかないと強く感じた時に別人のようにキレて暴言を吐いたり家を出ていくことが服薬前は度々ありました。

 

それが、薬の効果がある時は、自己理解が進んだためか怒りを感じる場面でもかなり冷静に物事を考えられるようになり、キレることはほぼ無くなりました。

↓↓↓

夫婦喧嘩は激減しました。

 

第1位 会話ができるようになった(笑)

以前は、刺激に弱い、耳からの情報認知だけだと理解が大きく遅れる等の特性に配慮するため環境調整しないと会話が継続し難かったです。

このように大事な話を聞いてもらうことだけでも大変なので夫婦間のたわいない雑談などする気もおこりませんでした。

(夫が自宅ではスマホで漫画やゲームばかりしていたという事情もあります。)

 

その結果、夫と和やかな会話をすることは全くなかったのですが、コンサータ服薬後はそんなに苦労せずとも会話が成り立つようになったので気軽に話しかけ雑談することもできるようになりました。

 

どんな特性にも効果がある訳ではない

夫の場合、薬の服用により生活の質が大きく改善されましたが、その効き方や副作用に関しては個人差が大きいと思います。

ちなみに、長女もコンサータを服薬していますが効果が小さかったので、現在も薬の内容や量を主治医の指示に従い調整しています。

 

そして、どんな特性にもはっきり効くという訳でもありません。

例えば、夫は衝動性が高いという特性をもちます。

そのため、服薬前は衝動性から「不必要な物をたくさん買う」ことに困らされました。

服薬後は「必要ない訳でもない物をたくさん買う」という前よりはましレベルの変化です笑。

 

 けれども夫曰く、適正な量を判断する力は服薬後からは経験により改善されるはず!(服薬前は経験値がアップすることはなかったらしい...)ということなので今後の経験値の積み重ねに期待したいと思います。

頑張れ夫!!

 

子どもの服薬に関する夫の意見

夫曰く

「おそらく自分は子どもの頃もADHD特性バリバリだったと思うので、その頃も服薬していたらもっといろんな経験を積んだり等良い時間を過ごせたと思う。

だから、特性上必要があり、心身に問題がなければ子どもがADHD治療薬を使うことに反対する理由はない。」

 

このような話を聞くことや、子どものADHD治療薬の服用の是非について考える時に夫の当事者としての意見は非常に参考になります。

夫は服薬していない時の自分と服薬している時の自分の違いを話すこともできるので。

 

もちろん父親がこうだから子どもも同じだとは言えず、子ども本人を見ていくことが最も大切なのですが、ADHD治療薬を服用する家族3人全員(夫+娘2人)薬の副作用が殆どないところ、やはり親子で似通う部分があるのを感じる時があります。

ninono0412.hatenablog.com

 

おまけ

子どもに関してADHD治療薬は対処療法的な扱いで、放課後デイ等の療育機関の利用と日々の家庭内での療育的関わりがメインになります。

特に家庭内では苦労が多いのですが、親が言うよりは大好きな漫画を読んでくれ!と最近は次のような学習漫画に療育的効果を期待することもあります。 

 

★このブログはけしてコンサータの服用を一般に勧める趣旨はありません。あくまでも1個人の感想・記録となります。★