にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

ADHDの子どものとっさの嘘と嘘をつく理由

娘たちは不注意の傾向があるため、忘れ物対策は常に講じています。

毎日のやるべきことについては紙に書いて壁に張り、それでも忘れるので大事なことは何度も注意喚起をする等していますが、それでも忘れ物はします…。

忘れ物しないためには私が全て隅々までチェックすれば良いことなのですが、そんなことしていたら本人の成長の妨げにもなるでしょうし、私が大変過ぎる…。

なので忘れ物があることについて親はある程度「しょうがない」というスタンスを取っていた方がストレスがたまらないと考えています。

 

と言うのは前振りの話しで実際にはいろいろ問題が起きている...というが今日の内容。

 

子どもが嘘をついたら...

例えば子どもの忘れ物について親がフォローするのは、子どもの困りごとを軽減しようという目的があるのですが、最近それが子どもの「嘘」で妨げられることが増えています。

 

基本的に忘れ物をした事実については子どもを叱らないよう努めています。

しかし、子どもが嘘をついた事実については怒ったり、罰を与える時もあります。

 

嘘をつくことに何もメリットはないことを子どものうちから学んで欲しいからです。

嘘をつけば私がしてあげるべきフォローもできないですし、人からの信頼を失うことに繋がります。

それを理解してもらおうとこれを何度も子どもに説明してきました(特に年齢的に長女)。

 

長女の嘘

長女も次女も嘘をつくことは度々あるのですが、「そんな嘘をつかなくても…」と呆れてしまうことが多いのは長女です。

 

先日学校から長女の視力検査の結果が返ってきて仰天しました。

なんと「矯正視力が0.3以下」!!!

私も夫も目が悪いので長女の視力については遺伝的要素があるだろうと気にしていません。

ただ、この数カ月眼鏡をかけている長女が自宅の壁時計の針を読めない様子があり、その度に長女に「前より良く見えないのかな?」と確認していました。

しかし、その度に長女は「見える」と答えていたので、そこで嘘をつくことはないだろうと長女を信用していたのです。

 

でも、実のところ視力はかなり下がっていたんですね…。

0.3以下では黒板の字も良く見えないし、日常的に視覚的な要素から判断すべき場面で不便を強いられることも多かったでしょう。

しょっちゅう何かにつまづくのも視力の問題もあったかもしれません(不注意の問題もあるだろうけど)。

 

長女に何故見えないことを話してくれなかったのか聞くと

「目が悪いことは悪いことだと思っていた」

と意味不明…。

何度話を聞いても明瞭な答えは返ってこない。

そこで「黒板が見えないと授業で何をやっているかわからないことも出てくるけど、それはどう思っていたの?」と聞いても返事はなかったけれど、こちらが何故怒っているのか少しわかってきた表情を見せました。

そこで「視力が悪いことで起こる不便」について長女に説明したところ、やっと視力が下がったことを放置していたことで起きていた問題を理解したようです。

 

これも特性に関わるものなのでしょう。

あるマイナス要素についてこの先起こりうる結果や影響を予想するのが苦手なんでしょうね。

 

*今度絵本を利用して子どもと「うそ」について考えてみたい。

叱られることがストレス

ところで普段子どもを感情的に叱らないように努めていますが、実際は理想通りにいくことは正直少ないです…。

感情的に叱ってしまった時は、せめて叱っている理由を子どもに説明はしていました。

 

でも今思えば、子どもにとっては叱っている理由を説明されても、叱られているだけでストレスを感じていっぱいいっぱいになっているのに、私の話なんて頭に入っていなかったのでしょう。

 

だから、何か失敗したと感じた時は叱られることから身を守ろうと、とっさに嘘をついてしまうんでしょうね。

そして今回の場合、自己判断で視力の低下を怒られる要素だとした長女はこれを親に隠すことでしばらく0.3以下の視力で毎日を過ごしてきてしまったのです。

 

「子どもに嘘をつかれたくない」という想い

子どもには「嘘をつくことにメリットはない」ということを伝えたく、嘘をついた子どもに厳しめに接していたのですが、身を守ろうととっさの嘘をつくようになってしまいました...。

そこで、子どもの発達や困り事について支援するためには何が大切なのかを考えてみました。

 

もしかしたら子どもの嘘に怒りを感じるのは「自分の子には嘘をつかれたくない」という自分の想い(理想)があったのかもしれません。

けれども「叱られること」が子どもが嘘をつく原因に。

そして、子どもに嘘をつかれると子どもに適切な支援ができないことがある。

↓ 

そうならないためには

「自分の想い」と「嘘をつく原因」、「支援しなければならない問題」を自分の中で分けて考え整理したうえで、子どもの嘘に対処していく必要がありそうです。

 

なんだか自分で熟考して出した答えとは言え、こう書くと小難しいのですが

要は子どもの失敗を怒っても、嘘で誤魔化す習慣がついてしまうのでやめよう!

ということですww