にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

6歳の子がインチュニブ(ADHD治療薬)飲み始めました

次女(ADHD診断あり)が6歳になりインチュニブを飲み始めました。

①何故服薬することになったのか

②インチュニブはどんな薬?

③服薬後の本人の変化(次回以降に書きます)

等について書いていこうと思います。

★目次★

 

成長と共に特性の表れ方が目立ってきた

今年の夏頃から次女の様子が大きく変わりました。

これまですぐ忘れていたことが記憶に残るようになり、またこれまで気づかなかったことに気づくようになりました。

そのせいか、特性が原因と思われる問題がぐんと増えました。

どんな問題が増えたのか?

(1)人との関わり方が一方的なため、友だちや姉とのトラブルが増えた

(2)感覚過敏の程度が大きくなり頻繁に何らかの不快感を示す(偏食等)

(3)ひとつのことに集中できる時間が短くなったため、朝のお支度ややるべき事を最期まで終えることができない

(4)刺激に弱く、すぐに別のことに気を取られるので指示が通りにくく、また状況を無視した行動をしがち

 

これらの問題について主治医に報告したところ、主治医はADHD治療薬を勧めるようになりました。

 

けれども、次女は、発達障害に理解を示す保育園に通園しているためか、前よりトラブルは増えたものの本人が大きく困っている状況とも思えませんでした。

そのため、保育園の担任、児童デイサービスのスタッフにも相談しましたが、投薬を勧める意見はなく一旦判断を保留することに。

 

とは言っても、全体的に次女の生活の質は落ちていく一方でしたし、週1度行う作業療法、言語療法では「(次女が)前より訓練に集中しなくなった」と言われるようになりました。

 

主治医が投薬をすすめる理由

作業療法士等から主治医へ、次女の最近の訓練状況が詳しく報告されたのをきっかけに、主治医がはっきりとADHD治療薬を勧めてきました。

【主治医】

(1)一般的に就学前は、いろんな分野で学びや体験を深め入学に備えるものだけど、今の次女ちゃんの状態だと、何かを学んでもすぐ忘れてしまいその場限りになっている可能性がある

けれども薬を使う事によって学んだことを定着化させる効果がある。

 

(2)おそらく就学後は服薬の必要性が今以上に出てくる可能性が高い。

薬の効き方には個人差があるので、本当に困る状況になってから服薬するよりも、今から服薬を始めて、適切な使い方を見極めていった方が、就学後に始めるよりも余裕をもって対応しやすい

 

(3)お友達との関わりでトラブルが頻繁におこると評判も悪くなり、次女にとって過ごしにくい環境が生まれてしまう。

 

 という説明を受けました(大意)。

 

 現在、次女は就学後に苦労しないようにと作業療法、言語療法を週1回受けています。

そして、週2回児童デイサービスに行き、主に小集団内でのソーシャルスキル等を学んでいます。

また、注意力や集中力のコントロールに困難のある次女は学校の授業に付いていけない恐れがあるので週1回学研教室に通い、国語と算数の先取り学習を行っています。

 

こんなに次女が毎日頑張って学習・訓練をしているのに、これらの成果が出ずその場限りになってしまうのは、大きな問題だと思いました。

 

投薬を決断した理由

ADHD治療薬に関することはこれまで散々調べてきました。

発達障害の子への支援の1つとして欠かせないものだと認識しています。

 

けれども、薬を使うことは本人の心身に大きな影響を及ぼすことです。

仮に投薬することによって大きなメリットがあったとしても、副作用というデメリットもあります(もちろん総合的にメリットの方が大きいケースが多数だと思います)。

 

それを本人の意向を確認できない状態で決断することは、不安が大きく、とても勇気のいることでした(現在次女は自分の状態を言語化することは難しいです)。

 

けれども、次女の主治医及び医療関係者(作業・言語療法士)が使った方が良いと方向性を示す中で、曖昧な理由で判断を保留し続けることは意味がないことだと判断しました。

 

そして、毎日のように療育等を受けている次女が、特性のために極端に学びの効果が小さい状況に陥っているのであれば、それについて支援が必要です。

 

インチュニブとは?

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小児のADHD治療薬の選択肢として

ストラテラ」「インチュニブ」「コンサータ

がありますが、次女は「インチュニブ」を服薬することになり、1週間分処方されました。

インチュニブとは?

  1. 小児のADHD治療薬で、「不注意」「多動性」「衝動性」の改善が期待されます。
  2. 1日1回の服薬(決まった時間)
  3. 脳内での情報伝達を増やす作用があると考えられている
  4. 1㎎と2㎎の2種類の錠剤がある
  5. 血圧低下・低血圧や叙脈による自覚症状があらわれることがある(「頭が痛い」「ふらつき」「めまい」等)
  6. 眠気による自覚症状があらわれることがある(「眠くなる」「体がだるい」「ぼーっとする」
【参考】「インチュニブを飲んでいるみなさまへ」シオノギ製薬他2017.5

 

参考にした上記資料によれば、

ADHDの人は、脳内での情報伝達が適切に調節されていない可能性がある

インチュニブは脳内での情報伝達を増やす作用があると考えられており、これにより、ADHD症状の改善が期待される

と書かれていました。

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また、主治医の(ざっくりとした)説明によると、

飲み始めてから効き始めるまでの期間は

ストラテラ(1カ月位)<インチュニブ(1週間位)<コンサータ(すぐ効く)

と、真ん中ぐらいの効き方だそうです(個人差有り)。

 

おわりに

服薬を始めてから、まだ3日目とあって次女に大きな変化は今のところみられません。

けれども、眠気があらわれているようで、1日目2日目の両日、隙間時間に昼寝をしました(この数年昼寝は滅多にしたことがないのに!)。

今後、大きな変化が出たら記事をアップしようと思います。

 

★なお、この記事は発達障害の治療としてADHD治療薬を積極的に勧める趣旨の記事ではなく、あくまでも個人的な記録として書いています。