にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

不安を感じやすい長女が習い事(水泳教室)に慣れるまで

現在年長の長女は年中の夏から水泳教室に通っています。

当初、長女に発達障害自閉症スペクトラム症)の診断は出ていませんでした。

長女はもともと水遊びが大好きでしたし、水泳教室を嫌がることもなかった。

私はたったそれだけの理由で長女が水泳教室に適応しているものだと思い込んでいました。

でも、実際は違った。

この頃の私は自分の描いたシナリオ通りのことをすれば、長女の良き成長に繋がるものだと考えているダメ母でした。

 目次

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*イメージ画像

 

約1年前

約1年前頃のこと。

長女にASD(自閉症スペクトラム症)との診断が出たばかりで、ASDの一般的な特性についてはわかってきたけれども、長女の困り事についてはまだまだ理解に遠く及ばない状態でした。

 

当時、長女は度々水泳教室の最中に指しゃぶりをしていました。

 私はとっくに長女が水泳教室に慣れていると思っていたのでいつもの癖だと特に気にしてはいませんでした。

 

長女の水泳教室は25段階のクラス分けがされており、たいてい進級するごとにコーチが変わります。

今思えば、長女は進級しコーチが変わる度にその新しい環境に不安を感じていたのでしょう。

 

人や新しい環境に慣れるのに時間がかかる長女。

そして、打ち解けるまでは人とコミュニケーション取ることや新しい状況に対する不安でいっぱいになる。

きっと同じプール、同じ曜日時間帯での水泳教室にも関わらず、コーチが変わればこれまで慣れてきた環境への適応もリセットされ、長女は不安な気持ちになっていたに違いない。

そして、その不安が指しゃぶりにも出ていたのかも。

今思えば、この時長女の不安を察知して受け止めてあげることができたら良かったと思います。

 

数ヶ月前

数ヶ月前のこと。長女が水泳教室をやめたいと言い出しました。

理由を聞いても、隠している様子はないけれど話さない。

負担になることを続けさせても悪影響なので、やめさせようかと悩みましたが様子を見ることに。

そんなある日、長女が「今度進級したら男のコーチだ」と言い出しました。

確かに今長女の級が使っているレーンの隣のレーンの級は男性コーチが担当している。

調べたところ、実際はその男性コーチが担当している級は長女があと2回進級が必要な級。

 

長女は男性コーチに担当されるのであれば、進級前にやめたいと心配になるのかと驚きました。

長女に今度進級しても男性コーチが担当じゃないと説明したところ、水泳教室をやめなくていいと言ったので一件落着。

私が長女の不安の原因に気づき、キャッチできて本当に良かった。

 

長女は特性から自分の気持ちを言語化することが苦手です。

この一件からも私が長女の気持ちを想像し話すことで、長女が自分の気持ちを言語化できるよう促す練習が必要だと思いました。

 

 

最近

4月の入学を境に、水泳教室の曜日変更をする必要がありました。

ただでさえ、不安が大きい長女。

正直、曜日変更してまで水泳教室は続けなくても良いと思っていました。

小学校に入れば、環境が激変し長女の負担が増えることは間違いなく、スケジュールに余裕をもたせた方がいいのかなと。

 

けれども、息継ぎなしのクロールができるようになったところでもあり、やめて欲しくない気持ちもあるので、試しに振替制度を使って長女の友だちが通っている曜日のクラスに参加してみることに。

教室が始まる前、長女がとても不安そうな顔をして「ちゃんとやっているとこ見ていてね。」と言うので「ちゃんと見ているよ!」と約束。

 

実際、長女の様子を凝視していましたが、教室が始まる前からベンチでお友達と談笑している様子が見えます。

教室が始まっても、積極的に参加し泳いでいる様子が見受けられました。

 

教室が終わった後、長女は「知っているお友達がたくさんいたので楽しかった」と話してくれました。

長女が、水泳教室で複数のお友達を作っているとは知らず驚きました。

長女は長い時間をかけないとお友達を作れないと思っていたので。

知らないうちに成長している部分もあるんだなぁ。

と言うことでとりあえず、水泳教室は継続することに。

 

水泳教室と長女の相性

(1)少人数制が良い?

とにかく1回の時間帯に通う生徒の数が多い。その日にもよりますが、ざっと100人程度でしょうか。プールの人工密度が高い。。

生徒の数が多ければ、先生の数も多い。

こういった環境に慣れるのに、長女は人より時間がかかったと思います。

結果的には慣れたので良かったのですが、環境に慣れずにやめることになった可能性も大いにあったと思います。

できれば、少人数制をとっているこじんまりとした水泳教室が長女が早く適応できたかもしれません(そういう水泳教室があるのかはわかりませんが…)。

(2)コーチの大半は指導歴が長い女性

コーチの殆どが女性でかつ40代から50代の方が中心です。

水泳教室のコーチは40代になってから初めて就く職業とは思えないので、どう考えても皆さんベテラン。アルバイト学生はいません。

子どもの扱いも上手。

長女の通うジュニアコースは全てジュニアコース専任のコーチが行っているようです。

だからこそ、男性が苦手な長女もゆっくりではありましたが、水泳教室に慣れることができたのかもしれません。

 
(3)異年齢の子と遊ぶのが楽しい

長女の話によれば、水泳教室中に男の子とふざけあってコーチに注意されることもあるそうで、やや年上の男の子とのふざけあっこが楽しいみたい。

また、年下の女の子とも楽しそうに話している様子も。

もともと長女は実際の年齢より幼い精神年齢であるせいか、年上や年下の子どもと遊ぶのを楽しむことが多いです。

そのせいか異年齢の子どもの集まりである水泳教室も楽しめるのかもしれません。

 

不安になりやすい長女がこのように水泳教室で楽しい経験を重ねることで、多少の変化がある場でも不安にならずにすむよう少しずつ経験値をあげていくことを期待しています。

およぐ (かがくのとも傑作集―わいわいあそび)

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*水泳にチャレンジする前におすすめの絵本 

  

おわりに

まだ先の話ですが、情緒の発達がゆっくり目の長女は、いずれ学校の同級生との人間関係で悩むことがあるかもしれません。

そういった時に「習い事」という学校以外の友だちとコミュニケーションができる場があれば、本人の自己肯定感を大きく損なうことを防ぐ場として機能するかもしれません。

そのため、長女に学校以外の居場所を意識的に確保しようと考えています。

 

また、長女は体幹がやや弱いために、姿勢良く椅子に座ることができなかったり、転びやすい。

水泳が体幹を鍛えるのにどれくらいの効果があるかはわかりませんが、水泳は身体を動かし方をイメージする訓練にもなると思うので、もうしばらくは水泳教室を続けることを期待しています。

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