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にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

「好きなこと」をやめることができない子どもたち〜タイマーを利用する方法と言葉がけの工夫

自分の思ったとおりにやりたい、好きなことを続けたいという「こだわり」は、発達障害の子どもにはよく見られる特性だと思います。

かといって、発達障害の子どもが全て「こだわり」が強いという訳でもありませんし、こだわる対象は子どもによって異なります。

 

娘たちは特定の物や行動に関する強い「こだわり」はありません。

物に対する執着心も少ない。

けれども、「好きなこと」を途中でやめることは非常に難しい

 娘は「好きなこと」をやめるよう指示する親の声が右から左へ素通りしているか、気づいたとしても覚えておくことが難しいのでしょう。

では、どういう方法をとれば「好きなこと」を途中でやめてもらうことができるのか。

私がとっている方法をご紹介します。

 

 目次

 

 タイマーで時間を区切る(自宅の場合)

長女はiPadでゲームをしたり、アニメを見るのが大好き。

うちでは、勉強をした時間だけiPadを使っていいという決まりがあります。

そのため、長女がiPadが使うときは、使って良い時間を自分でタイマー設定をします。

そして、タイマー終了の合図が鳴れば、私の声かけなしで、iPadを使うことをやめます。

なぜ、タイマーを使うだけで、自主的に好きなことをやめることができるのか?

これには理由があると思います。

 

(1)タイマーでどれくらいの時間が残っているのか確認できる

発達障害児は時間の概念を理解するのが難しいと言われています。

けれども、視覚で時間があとどれくらい残っているのかを確認することはできます。

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これは、iPad付属のタイマーの画面です。

時間の経過と共に、白のサークルラインが赤のラインに変化していきます。

この場合、20分間の時間設定をしていますので、約4分の1の時間が経過したことを、赤のラインの占める範囲で確認できます。

もちろん、長女は4分の1という概念を理解していませんが、「まだたくさん残り時間がある」ということは確認できます。

「たくさん」か「あと少し」か、これがわかるだけで、長女は見通しをたてることができます。

これが大事。

タイムが終了したとしても、娘にとって「急にやめなければならなくなった」ということにはならないのです。

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参考URL:パラデック Twist アナログ ラバーキッチンタイマー ホワイト TWT-70

価格がお手軽で残り時間を可視化できるアナログタイマーはなかなかないので、お勧めです!! 子どものための時間の可視化について詳しく書かれた購入者のレビューも参考になります。

  

(2)タイマーに不満をぶつけることはできない

 例えば、私が時間をはかり、終了の時間がきたことを長女に告げたとします。

長女が何も文句を言わずに、iPadを使うことをやめる確率は少ないと思います。

どうしてもまだ使いたい。

その想いを私にぶつけます。

けれども、これがタイマーだと不満をぶつけるという発想が生まれない。

そのため、長女は「もう使えない」という事実を受け容れやすいのかもしれません。

 

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言葉がけの工夫をする(外出中の場合)

外出中の場合、音で終了を知らせるタイマーを使うことはできません。

それでも、時計が読める長女には、時計を示し「何時になったら帰る」と事前予告をすることで見通しを立ててあげることもできますが、時計が読めない次女にその手は使えません。

しかも、外出先=刺激の多い場所にいる。

そこで、好きなことをしているのをやめさせることは非常にてこずります。

無理矢理やめさせようとすれば、プチパニックを起こしかねません。

では、どいういう言葉がけをすれば、本人の意思で「好きなこと」をやめてもらえるのか。

 

(1)今やっていることより子どもにとって好ましいことを提案する

今のところ一番効果的な提案が「ご飯またはおやつを食べる」です。

食べることに関しては非常に関心が高い娘たち。

「ご飯(おやつ)の時間だから帰るよ〜」と言えば

「何食べるの!」と今やっていることをすぐ忘れてくれます。

このように切り替えができれば、さっきまでやっていたことも楽しい気持ちのまま終えることができます。

そのため、外出する際の出かけるタイミングは、帰りたい時間と食事やおやつの時間が重なるようにしています。

 

(2)手伝ってほしいことをお願いする

最近、次女は、お手伝いが大好きです。

どうやら、お手伝いをすることで、承認欲求を満たすことを覚えたようです。

お手伝いをすれば、親が手放しで褒めてくれる。

これが嬉しくてしょうがないようです。

そこで、次女に好きなことをやめてもらう時は、お手伝いを頼みます。

「この荷物重いから、持ってくれる?」

「〜がないから、探すの手伝ってくれる?」

「もうご飯作る時間だから、おうちでご飯作るの手伝ってくれる?」

何回か提案すれば、どれかには興味を示してくれ、行動の切り替えができます。

 

(3)一緒に何かしようと誘う 

 これが利くのは長女です。

「帰ったら一緒に〜しない?」という誘いは、長女にとって甘い誘惑。

いくら好きなことをしていたとしても、親に遊んで貰えることが最上級の喜びとなりますから、今やっていることをやめることは苦にはなりません。

  

 先に次女は承認欲求が強いという話しをしましたが、長女は愛情欲求が強いのかもしれません。

娘にこちらの思うように行動してもらうには、はからずも娘たちの欲求を満たすことにもなっています。

声かけを工夫することで、娘がスムーズに行動を切り替えることができるようにでき、なおかつ娘の欲求も満たしてあげることができるのですから、一石二鳥なのかもしれません。

 

おわりに 

 以上のような方法がいつも一発で利くわけではもちろんありません。

時間に余裕がある場合は、再度タイマー設定したり、言葉がけのやり直しを繰り返すこともあります(非常に忍耐のいることですが)。

何故なら、娘がやっていることを楽しい気持ちで終わらせてあげたいからです。

特に外出先では、娘たちに楽しんで貰うために外出しているところ、最後に楽しい気持ちをぶち壊すことになるような終わり方はしたくありません。

それに、娘の行動を途中でやめさせることは大人の都合。

 

また、タイマーで終わる時間を決めたり、帰る時間を娘と約束している場合は、娘が「約束を守った」という成功体験で終わらせることがベストだと考えています。

成功体験で終わることにより、娘の新たなやる気に繋げられる方が、長い目でみて効率が良さそうです

 

 

タイムタイマーアラーム付き (M) 20センチタイプ

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作業療法の時に使われるタイマー。残り時間が視覚的に把握しやすい。 

子どもの特性やタイプによって、行動の切り替えを促す方法は様々だと思います。

もっと良い方法はないかと模索する毎日なので、他のご家庭の方法も気になるところです。