トークンシステムと朝のしたく表〜ついでに算数のお勉強も。
約1カ月前、長女のために朝のしたく表を作成しました。
始めは、長女が朝のしたく表の存在を覚えられず、こちらがしたく表を使うよう促す毎日...。
それでも、使い続けるうちに、朝のしたくが身につき、 したく表を使わずに、準備を進めることができるようになりつつあります。
言わなくても、朝の準備をしてもらえると、ストレスが溜まりません♪
トークンエコノミーシステム
我が家に、トークンエコノミーシステムを導入しました。
トークンとは専門用語で代理貨幣と言うそうですが、いわゆる「ご褒美」。
「トークンエコノミーシステム」とは、子どもの「目的とする行動(強化したい行動)」が達成される度に、ポイントを付与し、このポイントが一定量に達すると、あらかじめ決められた「ご褒美」と交換できるシステムです。
*このシステムは、発達障害児に限らず、定型のお子さんがトイレトレーニングを行う際も、取り入れることがあると思います。
今回、朝の目的行動については「朝のしたく表」とほぼ同じ内容のものを採用しました。
これにより、朝のしたくをダブルチェックすることになるので、さらに行動強化が見込めると考えました。
「朝のしたく表」
【我が家のトークンシステム】
①目的行動ができた時は、スタンプを押します。
トークンシステムではシールを使う例も多いのですが、長女はシールの管理ができません(涙)。
そのため、スタンプで簡単にポイント付けできる方法にしました。
②勉強時間を記入します。
勉強をした時間と同じ時間だけ、当日の夜に、テレビやiPadのアプリで遊ぶことができます。
③お手伝いや親切な行動を取ってくれた時は、たくさん褒めて1ポイントを付与します。
④毎日の勉強時間と1週間ごとのポイントの合計は長女が計算します。
これが意外に、算数の勉強になります。
⑤1ポイント=1円です。
1週間毎にお金に交換し、このお金で好きな物を買って良いことになっています。
はじめ「1週間ごとに、お金をあげる」と伝えると、不服そうでしたが、この表が終われば、「お金を貰えて、好きな物が買える!」ということが、随分モチベーションにつながったようです。
今後、モチベーションが下がることがあれば、「ご褒美」のあげ方をリニューアルすることも必要かもしれません。
今朝、初めて「ご褒美」のおこづかいをあげました。
長女は思ったよりも額が少ないことにがっかりしていましたが、好きな物が買えると随分喜んでいました。
ついでに算数とお金のお勉強
毎日、朝と夜に勉強をするので、その合計時間をトークンシステムの表に長女が記入します。
数字を書く練習になります。
また、朝と夜の勉強時間の合計を出すために筆算をしてもらいます。毎日最低1問。
この計算をしないと、テレビが見れないため、長女は、頑張って計算をします。
今朝は、1週間の勉強時間の合計を計算してもらいました。
今回はお金の勉強も一緒に♪
始めに数字の横にある四角のマスに数字と同じ額の貨幣を置きます。
その後に、筆算。
*写真の紙はA4用紙で、この用紙に6問の問題を書いています。
数字が 大きく書かれていた方が、計算もしやすいようです。
長女は、同じ数の足し算でも、筆算はできても、お金を用いての計算はできないことがあります。→「数の概念」が身についてないようです。
これを先日、自閉症スペクトラム障害(ASD)に詳しい大学教授に話したところ、上記のような勉強法を教えて頂き、実践したという訳です。
フォロワーさんにも、お金の勉強に最適なアプリとして「コインクロス」を紹介して頂きました。
お金の知育アプリ 「コインクロス」 - うちの子流 支援アプリ日記
長女も、iPadを使って勉強しています。
トークンシステムの効果
トークンシステムを使うことにより、徐々に行動が強化(習慣化)されているようです。
以前は、「○○した〜?」と確認すると、面倒くさそうな表情をすることも多かったのですが、今は「そうだ。忘れてた。」という表情になり、面倒くさがらずにしてくれるようになりました。
これまで、言われて渋々していたことが「自分のやるべき行動」として認知されてきたように感じます。
「おてつだい、しんせつ、ありがとう!」のポイントシステム。
実は、このシステムが、私たち親子に一番良い点かもしれません。
長女が、お手伝いや、親切な行動をしたら「褒めて、ポイント付与してあげよう!」意識することで、私が、長女を「褒める」という行動を強化されています。
褒められれば、長女の自信にも繋がりますし、自尊心も高まることでしょう。
ついつい、長女を怒ってしまうことも多い日常ですが、どんどん褒めて長女の成長に繋げていけたら...と思う今日この頃です。