にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

2度目のK式発達検査〜その結果と報告書

先日次女は2度目の「新版K式発達検査2001」(以下「K式発達検査」と言います。)を受けました。

一度目は次女が3歳2カ月の時に、今回は4歳5カ月の時です。

 

一度目は発達障害の診断をするための参考として受けたものであり、今回は個別療育を受ける際の参考資料とするために行われました。

 

その結果は次の通りでした。

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「ストレスたまったらいつでも話を聞くよ!」その言葉が大きな力に。(自閉症啓発デーコラボ記事)

4月2日は世界自閉症啓発デー。

毎年4月2日から8日を発達障害啓発週間として、シンポジウムの開催やランドマークタワーブルーライトアップ等の活動が行われています。

そんな訳で、私もツイッターでフォローさせて頂いているなないおさん( )の素晴らしい企画にのっかり自閉症啓発デーコラボ記事を書かせて頂きました。

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不安を感じやすい長女が習い事(水泳教室)に慣れるまで

現在年長の長女は年中の夏から水泳教室に通っています。

当初、長女に発達障害自閉症スペクトラム症)の診断は出ていませんでした。

長女はもともと水遊びが大好きでしたし、水泳教室を嫌がることもなかった。

私はたったそれだけの理由で長女が水泳教室に適応しているものだと思い込んでいました。

でも、実際は違った。

この頃の私は自分の描いたシナリオ通りのことをすれば、長女の良き成長に繋がるものだと考えているダメ母でした。

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きょうだいゲンカへの対応と長女のモヤモヤを大きくしない方法。

相変わらず6歳長女と4歳次女のきょうだいゲンカに頭を悩ませています。

原因はおもちゃの取り合いや遊びの中での行き違い等、どちらが悪いと言及できる内容のケンカはありません。

1日に何度も喧嘩をするうえ、ひどい時は長女が次女の顔にけがをさせることもありました。

過去にきょうだいケンカへの関わり方について考察した時は

「どちらが良い悪いの判断を私がすることをやめ、お互いの言い分を否定せずに聴く」という方法を試みることに。

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自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件【続編】〜成年後見制度を考える

前記事では、主に弁護人の尋問にて明らかにされた被告人の過去について触れました。

重度障害児の母親である被告人が数々の辛い経験を積み重ね、娘の将来を悲観するに至った経緯を弁護人の被告人尋問から書き起こした内容でした。

【事件の概要】

平成27年5月27日、被告人(当時65歳)は、自宅アパートの部屋で、自閉症の長女(42歳)の首を包丁で刺して殺害した(詳細は前記事参照)。

自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件〜裁判傍聴記 - にののシステム科学講座

 本記事では、最終的に被告人を無理心中へと追い詰めることとなったある出来事=被告人の成年後見就任について、私が本事件の裁判傍聴で聞き取った範囲で書きます。

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自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件〜裁判傍聴記

先日、裁判傍聴(札幌地方裁判所裁判員裁判)に行きました。

とても不幸な殺人事件です。自閉症の娘と無理心中をはかった被告人(母親)及び被害者のことを考えて欲しいと思い本記事としました。

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「愛情」「子どもへのしつけ・教育」と心理的虐待〜あるバイオリニストの一件から

 

先日、東京新聞が掲載した高島ちさ子さんの子育てコラムについてTwitter上で盛り上がっていました。

togetter.com

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夫が子どもをきつく叱る時、妻はどうフォローしたら良いのか?自他境界の問題から考えてみた。

発達が気になる子どもの親向けポータルサイト「LITALICO(りたりこ)発達ナビ」のQ&A。

大変勉強になる話題が多く取り上げられており、折に触れて興味深く拝読しています。

中でも大変気になる質問があったのでご紹介します。

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「好きなこと」をやめることができない子どもたち〜タイマーを利用する方法と言葉がけの工夫

自分の思ったとおりにやりたい、好きなことを続けたいという「こだわり」は、発達障害の子どもにはよく見られる特性だと思います。

かといって、発達障害の子どもが全て「こだわり」が強いという訳でもありませんし、こだわる対象は子どもによって異なります。

 

娘たちは特定の物や行動に関する強い「こだわり」はありません。

物に対する執着心も少ない。

けれども、「好きなこと」を途中でやめることは非常に難しい

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