にののシステム科学講座

発達障害、家族、生活のあれやこれやをテーマにレポートします。

きょうだいゲンカへの対応と長女のモヤモヤを大きくしない方法。

相変わらず6歳長女と4歳次女のきょうだいゲンカに頭を悩ませています。

原因はおもちゃの取り合いや遊びの中での行き違い等、どちらが悪いと言及できる内容のケンカはありません。

1日に何度も喧嘩をするうえ、ひどい時は長女が次女の顔にけがをさせることもありました。

過去にきょうだいケンカへの関わり方について考察した時は

「どちらが良い悪いの判断を私がすることをやめ、お互いの言い分を否定せずに聴く」という方法を試みることに。

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自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件【続編】〜成年後見制度を考える

前記事では、主に弁護人の尋問にて明らかにされた被告人の過去について触れました。

重度障害児の母親である被告人が数々の辛い経験を積み重ね、娘の将来を悲観するに至った経緯を弁護人の被告人尋問から書き起こした内容でした。

【事件の概要】

平成27年5月27日、被告人(当時65歳)は、自宅アパートの部屋で、自閉症の長女(42歳)の首を包丁で刺して殺害した(詳細は前記事参照)。

自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件〜裁判傍聴記 - にののシステム科学講座

 本記事では、最終的に被告人を無理心中へと追い詰めることとなったある出来事=被告人の成年後見就任について、私が本事件の裁判傍聴で聞き取った範囲で書きます。

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自閉症の子の将来を悲観した母親の無理心中事件〜裁判傍聴記

先日、裁判傍聴(札幌地方裁判所裁判員裁判)に行きました。

とても不幸な殺人事件です。自閉症の娘と無理心中をはかった被告人(母親)及び被害者のことを考えて欲しいと思い本記事としました。

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「愛情」「子どもへのしつけ・教育」と心理的虐待〜あるバイオリニストの一件から

 

先日、東京新聞が掲載した高島ちさ子さんの子育てコラムについてTwitter上で盛り上がっていました。

togetter.com

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夫が子どもをきつく叱る時、妻はどうフォローしたら良いのか?自他境界の問題から考えてみた。

発達が気になる子どもの親向けポータルサイト「LITALICO(りたりこ)発達ナビ」のQ&A。

大変勉強になる話題が多く取り上げられており、折に触れて興味深く拝読しています。

中でも大変気になる質問があったのでご紹介します。

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「好きなこと」をやめることができない子どもたち〜タイマーを利用する方法と言葉がけの工夫

自分の思ったとおりにやりたい、好きなことを続けたいという「こだわり」は、発達障害の子どもにはよく見られる特性だと思います。

かといって、発達障害の子どもが全て「こだわり」が強いという訳でもありませんし、こだわる対象は子どもによって異なります。

 

娘たちは特定の物や行動に関する強い「こだわり」はありません。

物に対する執着心も少ない。

けれども、「好きなこと」を途中でやめることは非常に難しい

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発達凸凹が大きい「普通の人」の育児〜私たち夫婦の場合

私は、診断はつかないものの、自閉症スペクトラム症(ASD)の傾向があるようです。

けれども、一応「普通の人」というカテゴリの中で生息しています。

夫も、素人目には不注意型のADHD発達障害特性(以下「特性」といいます。)があるように見えますが、同じく「普通の人」というカテゴリの中で生息しています。

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子どもが言うことをきかない!でも、それは「子どもを待てない」大人の課題?

Twitterでフォローさせて頂いているダイス先生とまうどんさんの素晴らしいコラボブログが先日アップされました。

このマンガブログには育児中の全ての方に読んで頂きたい内容がギュッと詰め込められています。
その中でも、私が深く内省した言葉がこれ。
「子どもの聞き分けがない」
「子どもの気持ちの切り替えが苦手」
というのは、大人が
「子どもに伝わるぐらい丁寧に伝えられていない」
「子どもが気持ちを切り替えるまで待てない」
 という風に大人側の課題としても考えられます。

わがまま?聞き分けがない?大人が子どもに「寄り添う」ということ | マンガ蒲田家★定型外家族

きょうだい喧嘩〜親は裁判官になる必要はない。大切なのは子どもの気持ちを尊重すること。

近頃、年少次女の言葉の発達に伴い、年長長女と次女のきょうだい喧嘩が激しくなりました。

些細なことから喧嘩になり、時には互いに叩く等手が出ることも多い。

きょうだい喧嘩も人間関係を学ぶ良い機会だろうとできるだけ関わらないようにしていますが、必ずどちらかが相手の非を私に訴え、ジャッジを求めてくるのです。

叩く等の行為がひどければ、それを注意するのですが、トータルには「どっちもどっち」であることも多い。

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愛着障害?娘の愛着パターンと養育態度の関係。そして、私の育ちを克服するためのある方法。

以前より、定期的に通う大学の発達心理相談室の教授から、長女の特性は発達特性というよりは愛着の問題だと指摘されていました。

はっきりとは言いませんが、長女の自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断も教授は懐疑的なようです。

けれども、長女の特性を愛着の問題として扱う教授からアドバイスされることは、特に児童デイサービス等の支援者やいわゆる発達障害の本に書かれていることと大きな違いはなく、特に気にとめていませんでした。

ところが、愛着の問題について、真剣に向き合わざる得ないことが起こりました。

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